小説『負けるとご褒美映像のあるタイプの女勇者に異世界転生してしまったorz』冒頭

「おいおいマジかよ。夢なら覚めてくれ……」

 車に轢かれてどう考えても即死の俺がこんな事を言うのも
 おかしな話ではあるが、それでもこれだけは言わせてくれ。

頭おかしいだろ!! なんだよこの誰得展開は!?」

 俺の名前は光(ヒカル)。

 昔から中性的な名前だなとは思っていたけど、
 生前は間違いなく男だった。
 特出した性格も趣味も特技も思いつかないが、
 ベットの下には男らしいご健全な本が充実している様な、
 まごうことなき男だったさ。

 それがなんだ。
 車にぶつかり死んだと思った次の瞬間、こんな声が聞こえたんだ。

「勇者よ。待っておったぞ」


「ん……? ここは……」

 えらく広い部屋、左右に並ぶ鎧の兵士達は一目に……

 ここが平和な日本とは違う世界と気付かせる。


 というか、初めて見たなレッドカーペット。

 それに王座……あぁ、王冠すげぇ輝いてる。
 いや、そもそも宝石だって見慣れる様な立派な暮らしは
 生前もしていなかったのだけれども……。

「勇者よ、お主には魔王を倒す旅に出てもらう」


「勇者に魔王……旅? はは……」


 思わず笑みが溢れた。

 どうやら俺は本当に死んでしまったらしい。
 ショックがないと言えば嘘になるが、生前はアルバイターで、
 働ど働ど暮らしは楽にならずのその日暮らし......
 言うほどの未練もない。
 あぁ、しいて未練を言えば懸賞で当てた
 松坂牛を冷凍庫に残してきてしまったことぐらいだ。

 それにこれ、多分間違いない……
 異世界転生だ。

 そういう漫画やアニメはいくつか見た事がある……

 規制の緩い異世界をテーマにしてのエロい作品も多いからだ。


 
 異世界転生といえば現実で死んで異世界に転生した後は
 超人になって大活躍したり、ハーレムを作ったり……
ハーレムを愛でたりする爽快サクセスストーリー(曲解注意)だ。
 
 もしそうだとすれば、俺を轢いた奴は恨むどころか
感謝しないといけないくらいだ。

 これから俺のハッピーライフが始まるのではないかと、
むしろ期待で胸が熱くなる。

「勇者よ。お主の旅に助力は惜しまない……ん?」

 ならば、最初の目的はハーレムだ。

 素晴らしいな一夫多妻制。

 謙虚な正妻に魅惑の愛人、異世界ならやはり種族も豊富なのだろうか……
スレンダーなエルフ美女、魔物娘なんかもいて欲しい。

 いや……落ち着け。
異世界は基本的に実力主義だ。
才能がなければハーレムどころか婚活も苦しいだろう。
 

 でも、そこは安心している。

こういう異世界への転生者には超優秀なスペック、チート能力なんかがつきものだ。

 さて、今の俺はどれくらい強いのだろうか……。
見たところ腕や足は生前よりも細いくらいだし、筋肉質というわけでもない。

胸は出ているがこれも柔らかい……ん?


 

胸が……『柔らかい』だと!?


「聞いているのか? 女勇者ヒカルよ!!」

「お……勇者だぁ〜っ!!?」


 俺の声は、王宮内に響き渡るほどだったという。

 

オーケー。

 話を整理しよう。つまり俺は現世で死んで異世界に転生した。
不満以外の何物でもないが、性転換のオマケ付きでの転生らしい。
今は王様(パトロン)に呼び出されて旅立ちの儀式みたいなもんの
最中ってところだろう。オーケー……。

「失礼しました。身に余る光栄に取り乱してしまいました」

「そうか? まぁ良い。なにはともあれ、
これにてお主はこのファッ王国の勇者として旅立ちが決まった。
まずは宿に泊まり、明日は訓練所で武を磨くのだ」

「はい。期待にお応えできます様、邁進致します」

……

「あー。ああーっ!! なんっだよこれえぇぇ!!」


 兵士に城下町を案内され、宿屋にチェックイン。
 1人になったところで思い切りうな垂れた。

「クッソ疲れた。いきなり国王と軽妙トークとかクッソキツいわ!! 
ていうか……いくら俺が大概のことは寝たら治るタイプだとは言っても、
強制性転換のショックがその大概に含まれるかは甚だ疑問ですねぇええええ!!」

 叫んでどうなるものでもないが叫ばずにはいられない。

 そうして鬱憤を晴らそうとして、ふと……気付いた。

「寝たら、へぇ……寝たらかぁ」


 そういえば、どこかで聞いた話だ。
 女性の性的な快感は男性の7倍もあるという話し……。

「7倍!? あの、7倍……」


 背筋を伸ばす。
その情報が正しいかは、知らない。女性にも個人差はあるだろう。
ただ……その行為には大変な背徳感と興奮があり、
これまでの不満の何もかもを呑み込んでしまいそうな強烈な好奇心を匂わせる。

「……自慰行為は全人類共通の娯楽。誰に非難できるものかよ。
それにコレは、身体検査だ。
……そう! 明日は初の戦闘訓練だからなー!!
自分の身体のこと知っとかないとまずいだろ?
ほら、昔から『敵を知り、己を知れば百戦危うからず』って言うしさぁ?」

「だから……まぁ、そういうことで?」

 小柄な俺が座るだけで軋んだ音を立てるベッドに座り、ごくりと唾を飲んだ。
 そして、布の服というらしい薄い服に手をかけた。

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『負けるとご褒美映像のあるタイプの女勇者に異世界転生してしまったorz』

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負けるとご褒美映像のあるタイプの女勇者に転生してしまったorz 略称 #女勇者orz ✅あらすじ✅ 青年ヒカルはトラックに轢かれて異世界へ…… ハーレムを夢見るも彼の転生先は女勇者!? しかもここはアダルトゲームの様な世界だった。 小説にイラストと、オトナ向けなイラスト…… 関連内容について様々配信致します。

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